【就活に有利!】ITパスポートを取得すべき理由とおすすめ参考書4選
こんにちは!
採用コンサルタントとして企業の面接設計や、面接官として活動する”採用者ひじかた”です。
本記事では『ITパスポートを取得すべき理由と対策』についてお話していきます。
なにかと最近聞かれるようになった国家試験「ITパスポート」。
特にITエンジニアを目指す方は気になられるのではと思いますが、このような思いを持ったことはありませんか?
・ITパスポートを持ってると就活は有利になるのかな?
・ITパスポートって難しいの?
・ITパスポートはどのように取得すれば良いのかな?
(国)ITパスポートは特にIT業界に進むのであれば絶対に持っておきたい資格です!元IT系専門学校教員として余すことなく解説いたします!
ITパスポートとは?
さて、ITパスポートと就活について知る前に、そもそもITパスポートとはどういった資格なのか知ることが大切です。
ちなみに私たてがみですが、この仕事をする前はIT系専門学校の教員をしており、実際にITパスポートの対策をしておりました。(正しくはITとビジネス全般)
今回はそちらの経験も踏まえながら解説してまいりますが、私について気になる方は下記をご覧ください。
ITパスポートの概要と出題内容
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。(中略)ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”が身につきます。
【ITパスポート試験】iパスとは(独立行政法人 情報処理推進機構)
上記の通りITパスポートは、情報技術の基礎知識を評価するための資格として知られています。
しかし、下記の出題項目にもあるように、IT社会と言われる昨今では、どのような業種・職種の方にも有用な資格となっております。
ITパスポートで問われる知識
- コンピュータ、ネットワーク、オフィスソフト、オフィスソフトの基礎知識
- 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい業務手法(アジャイルなど)の概要
- 経営戦略、マーケティング、財務、法務といった経営全般の知識
- プロジェクトマネジメントの知識 など…
みなさんがITを作る側ではなくても、ITを”活用”し、”経営全般”を学ぶことはこれからの社会で絶対に必要です!
ITパスポートは就活を有利にするのか?
結論からお伝えしますが、ITパスポートは就活を有利にすることは間違いないです…と言うよりかは、国家資格である点と世の中はIT社会であるという観点から持っておいて絶対に損のない資格になります。
ただ、みなさんの就職されたい業界・職種によっては、かなり有利に働くこともあるので、ぜひ下記をご覧ください。
システムエンジニア(SE)などIT系就職であれば絶対に取得すべき資格
IT系、特にITエンジニアを目指されるのであれば下記の理由より、絶対に取得すべき資格と言えます。
ITエンジニアを目指すならITパスポートを取得すべき理由
- 入社後に取得していかなければいけない資格勉強の礎になる
- IT職に対して本気であることを示せる&自身とITの親和性を示せる
まず、SEなどのITエンジニアになった場合、業務上で取得すべき資格として基本情報技術者試験(FE)や応用情報技術者試験(AP)があげられ、これらを取得することにより資格手当として月収が増えるケースが多くあります。
もちろん多くのIT企業ではこれらの資格取得を推奨し、研修でも社員に学ばせていくわけですが、それら資格の基礎になっているのがITパスポートなのです。
特に入社初期に取得を目指すことになる基本情報技術者試験は午前試験・午後試験に分かれるのですが、午前試験の内容はITパスポートとかなり類似しています。そのためITパスポート→基本情報技術者試験の合格を目指すことがIT系の専門学校でも王道の資格勉強ルートになのです。
そのため、ITパスポート取得者に対する採用目線は「初期の研修に対する耐性があり、早く上位資格を取得して活躍できる方」とみなされ、必然的に評価が上がります。
この観点は入社初期の研修でつまずく方の多いIT業界において、とても重要な評価観点となるのです。
また、ITパスポートを取得することは、自身の仕事への本気度や適性をアピールしずらいITエンジニア職において、もっとも効果的なアピール方法の1つと言えます。
大半の方はITの専門用語やプログラミングを理解していない中で「あなたがIT職に向いていると思う根拠は?/ ITはみなさんが思っているより難しいですが、あなたは続けられますか?」という質問の返事に苦戦します。
そこでITパスポートを取得した(取得に向けて取り組んでいる)話をして、自身の本気度や学んでいく中でかんじた面白さなどをお伝えできると良いですね!
せめてITパスポートを持っている方じゃないと採用できない…というIT企業も多くありますし、ITパスポートを持っている方は選考が優遇になるケースや給与が上がるケースも多々あります。
<ITパスポートを持っていればOK…というわけではない?>
ここまでITパスポートの有用性を説きましたが、ITパスポートさえ取得すれば大丈夫というわけではありません。IT業界に進みたい場合、大切なことは知識・実技の両方です。
ITパスポートはあくまで知識面の基礎であり、これ以外にプログラミングの勉強(実技)を並行して行うことをオススメします!
IT系に就職しなくても所持すべき理由
ITパスポートは前記の「ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”が身につ」という観点から、IT系に就職しない方にも有用な資格です。
現在では業務の中でITが絡んでくることが多く、日々活用するオフィスソフトや顧客管理のシステムだけでなく、例えば医療業界や製造業界などにおける情報システムの導入・管理や、メーカー・広告におけるITを活用したマーケティングシステム・スキルなどが求められます。
そのためITと関係なさそうな業界でも面接などの選考で“ITへの関心度”を評価基準のひとつにしている企業も多くあります。
ITパスポートの取得しやすさ(合格率や難易度)
もちろん人によって感じる難易度は異なりますが、ITパスポートは下記の理由から比較的取得しやすい資格となっています。(2022年の合格率は約54%です)
そのため、ぜひみなさんにチャレンジしてほしい資格です!
ITパスポートが取得しやすいと言える理由
- テストで60%正解できれば合格
- 基本的には暗記でも合格できる
- 通年を通していつでも受験できる
ITパスポートは簡単?
前期の通りですが、ITパスポートは実技を伴わない“知識”の資格であるため、比較的に取得しやすい資格と言えます。合格ラインや出題項目は以下の通りです。
私の前職のIT系専門学校でも、授業の傍ら2か月程度で取得できる学生が多かったです!
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲(独立行政法人 情報処理推進機構)
ITパスポートの受験方法
ITパスポートが取得しやすい理由の1つとして、かなり多くの会場で毎月受けられるというポイントがあります。
そのためテストを受けたい目標時期を決めて努力し、もし合格ラインに達成できそうであれば申し込めば良いのです。(受験費は7,500円です)
<ITパスポート取得までの流れ>
- 目標を決めて試験勉強開始
- 合格点に届きそうなタイミングでホームページより申し込み。(自分の家から近い会場を選びます)
- CBT(会場のPCにて受験する)方式で受験
- Webで合否を確認。合格の場合は証書が発行されます
ITパスポートのオススメ対策本
こちらは私が勤めていたIT系専門学校で実際に行われていた対策方法ですが、ITパスポートの取得方法は、まず参考書を2周して大まかな内容を掴むこと。そして対策問題集を用いて実戦形式で解いていくことです。
下記では教材として多くのITパスポート試験の参考書・対策本を読んできた経験から、厳選した数冊をご紹介します。
ITパスポートへの関心度に分けて記載しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
参考書を2周する理由は、専門用語が多いため1周目は内容が掴めないものの、一旦通しで最後まで読むと、2周目は内容が全体感と結びついて理解度が上がるからです。そのため、1周目は理解しきらなくても良いので「そんなものなのか…」と読み進めていきましょう!
キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
まずはITパスポートがどんなものか知りたい!という方にオススメなのは、イラストベースの解説書となっている”キタミ式”です。
ITパスポートがこんなにも主流になる前から「iパスの参考書と言ったらこれでしょ!」と言われる一冊であり、目で見てわかる漫画のような感覚でITの基礎について学んでいけることがポイントです。
もちろん他にも人気の問題集などはありますが、問題に取り組む前にしっかりと内容を理解して進める観点から、最初に読むのに最も適した参考書と言えます。
答えを隠せるしおりも付いているので、暗記にもオススメです。
イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
知識もしっかり身に着けながら実際の問題も解いていきたい方にオススメなのは、豊富なイラスト解説と頻出問題をまとめた”栢木先生の教室シリーズ”です。
最新の傾向を分析し、広いシラバスの中から出題頻度の高い分野を重点的にまとめてあり、図解や例え話を駆使して理解しやすくなっています。
節ごとに掲載されている本試験問題で応用力もつくことと、各節が短めな構成になっているため、スキマ時間にキリ良く学べるのもオススメポイントのひとつです。
かんたん合格ITパスポート教科書&必須問題
すでにITパスポートを取得する気持ちが固まっており、効率良く合格まで進めたい方にオススメなのは、”かんたん合格シリーズ”です。
IT未経験者でも知っている言葉を使って、試験に出るところだけをピックアップした指南書であり、ピンポイントで重要な知識を身につけられます。
他の参考書と比べて、本書全文の電子版(PDF)とスマホで学べるデジタル単語帳、1回分の模擬試験が付いてくるのが嬉しい特徴でもあります!
いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
短期間でITパスポートを取得したい方にオススメなのは、”いちばんやさしいシリーズ”です。
繰り返し何度も出題されている頻出の過去問や、英語の略語解説やふりがな対応があるなど、まさに短期間で一発合格するための試験対策本と言えます。
参考書と問題集が一緒になっているので、就活中で時間が取れないけどITパスポートを取得したい…!という場合はこの一冊で最短ゴールを目指しましょう!
本記事のまとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
本記事では就活の履歴書にも書きやすい国家資格『ITパスポート』について、有用性や難易度とオススメの対策本をお話しさせていただきました。
改めてですが、IT業界を目指すのであれば絶対に取得することをお勧めします。ぜひ紹介した参考書を手に取ってトライしてみてください!
また、IT系の就活ではITパスポートも大切ですが、IT業界特有の適性検査(筆記テスト)もあります。
せっかく資格を取得してもテストに適性検査に通らなければ先の選考に進めません。
こちらの記事にIT業界特有の適性検査についても解説がありますので、あわせてご活用ください↓