【IT就活生必見】対策するべき筆記試験とおすすめの参考書(SPI・GAB・CAB)
こんにちは!
採用コンサルタントとして企業の面接設計や、大学で就活講師として活動する”採用者たてがみ”です。
本記事では絶対に対策しておくべき『IT業界の筆記試験』についてお話していきます。
就活をしていると必ず出会う筆記(適性)試験。みなさんはこのような悩みを持ったことはありませんか?
・IT企業の筆記試験が特殊で難しい!
・いろいろな試験があるけど、何を勉強すれば良いのだろう…
・参考書を買うべきか迷っている…
IT企業では高確率で筆記試験が実施されますが、難易度も高く種類も多いため皆さんからも不安の声が多いです
そこで今回はIT業界で絶対に準備しておくべき筆記試験について、元IT専門学校教員としての知見も踏まえながら解説していきます。
IT業界で多用される3種類の筆記試験
まずはIT業界で主流となる3つの筆記テストについて理解しましょう。
”玉手箱”や”TG-WEB”などの多くの種類がありますが、利用率や問題の傾向を考慮すると、下記3つのテストさえ把握していれば問題ありません。
- SPI(リクルートマネジメントソリューションズ社)
- GAB(日本SHL社)
- CAB(日本SHL社) *たてがみが絶対に対策してほしい試験
SPI試験の概要
- 内容
能力検査(言語分野・非言語分野)
性格検査 - 形式(出題数などの目安)
選択式:マークシートなど
言語問題:40問/30分
非言語問題:30問/40分
*現在ではWebが主流のため、試験時間や問題数が若干変わることがあります - 評価されるポイント
学力(~高校卒業までの学習範囲)
意思伝達能力や文書作成能力、計算能力、実務処理能力など、企業の求める要素に対して幅広い
SPIは2020年時点で年間13,000社以上が利用していると言われている就活のもっともポピュラーな筆記試験です。
出題範囲は高校卒業までの国語と数学の学習範囲が幅広く問われるとイメージしておくと良いです。
企業によっては英語や文章構造を解く問題も追加であり、その場合は試験時間も延長となります。
GAB試験の概要
- 内容
知的能力検査(言語理解・計数理解)
性格検査 - 形式(出題数などの目安)
選択式/マークシートなど
言語理解:13長文 52問/25分
計数理解:40問/35分
*現在ではWebが主流のため、試験時間や問題数が若干変わることがあります - 評価されるポイント
基礎学力(~高校卒業までの学習範囲)
長文問題や図表・グラフを主軸とした、基本的な読解力
GABは知的能力・能力特性・将来のマネジメント適性・職務適性など、より業務的な適正を図ることができるとされており、直近では商社や金融業界でも使われることが多いほか、IT業界ではコンサルティング(上流)企業での使用が目立ちます。
まばらに幅広く出題のあるSPIと比べて、問題の形式は統一されていますが、長文問題やグラフなどを読み解く力が必要とされる試験となっております。
また混同しやすいGABの種類としては、下記のように分かれています。
・C-GAB:テストセンターで受験
・Web-GAB 自宅PCで受験
CAB試験の概要
- 内容
コンピュータ職適正テスト
性格検査 - 形式(出題数などの目安)
選択式/マークシートなど
暗算:50問/10分
法則性:40問/15分
命令表:50問/20分
暗号:39問/20分
*現在ではWebが主流のため、試験時間や問題数が若干変わることがあります - 評価されるポイント
コンピューター職に必要な知的能力
CABはコンピューター職適性診断テスト(Computer Aptitude Battery)という名前の通り、ITエンジニア職の採用で多く活用される試験です。
これまでのSPIやGABと異なり、暗算・法則性・命令表・暗号という特殊な問題タイプで構成されており、初めて見ると驚くような問題が多く出てきます。
CAB試験の対策を必ず行うべき理由(例題あり)
さて、前項では主要3試験について解説しましたが、ここでIT就活もとい、ITエンジニアを目指すみなさんに私が声を大にしてお伝えしたいことは――
CABの試験対策は絶対にやりましょう! ということです
この項ではなぜCAB試験をオススメするのかと、実際にIT系専門学校でも教材として使われるテキストも紹介します。
CAB試験の対策をオススメする理由
多くの試験がある中で、CABの対策をオススメする理由は下記の通りです。
- 一般的な試験とタイプが異なるため、慣れが必要だから
- 解き方にコツがあり、コツさえ理解しておけば、正答率が格段に上がるから
SPIやGABはこれまでの大学受験などで出会ってきた問題で見慣れたような問題が出題されますが、CABの試験はビジュアルからまったく異なる問題が出てくるため、多少の慣れが必要です。
例えば、下図のような問題が出題されます。
上図はCAB試験における“法則性”というカテゴリの例題となりますが、これを瞬時に理解して解き始めることが必要になります。
また、CABは解き方にコツがあり、コツさえ熟知していれば簡単に問題が解けることも特徴です。
例えば、一見難しそうに見える下記の問題もコツさえわかれば10秒以内に解くことができます。
<例題>
271+3573+55
<答えの選択肢>
A:3469
B:3899
C:969
D:3904
E:3624
<解き方>
- 最も大きい数字が”3573”であり、足し算しか行われません。そのため、3573よりも低いA・Cは除外されます。
- ”3500”以上の数字に”271″が足し算されているので、答えは必ず3700以上となります。そのためEも除外されます。
- すべての数字の1の位を足すと”1+3+5=9”となります。そのため残った選択肢(B or D)のうちのBが正解です。
コツは馬鹿正直に計算しないことです
このようにコツを知っているだけですぐに解ける問題も多く、SPIやGABと比較して少ない勉強時間で早く点数を上げることができます。
SPIとGABとの比較については、次をご覧ください。
SPIとGABの対策は不要⁉
ここまででCABの対策をすることの有用性はわかっていただけたかと思いますが、決してSPIとGABの勉強をしなくても良いわけではありません。
ただ、もしITエンジニアを目指す皆さんが何の勉強から始めようか迷った場合は、CABの勉強からスタートしていただけると良いと思います。
理由は”SPIやGABに比べて勉強時間の費用対効果が高いから”です。
SPIやGABが人生のこれまでの学習の積み重ねから解ける問題が多いことに対して、CABは閃きとコツで解ける問題が多いです。
- SPI&GAB
これまでの学習範囲を幅広く学び直さないといけないため、多く勉強をしても復習しきれていないポイントはまったく解けないなど、勉強時間に対する効果が少ない。 - CAB
テクニックや考え方を習得すれば解ける問題で構成されているため、勉強時間に対する効果が高い。
SPIやGABはいわば大学受験のような広い範囲を学びなおさなければなりませんが、CABはテクニックを習得するといった感覚ですね!
そのため、SPI・GAB・CABの勉強を同じ時間だけ行ったとして、正答率はCABが高くなるはずです。
就活はこれまでの受験の頃のように勉強だけをしていれば受かるというものではありません。
面接対策や書類作成、企業研究など、筆記試験よりももっと時間を費やさなければならないことが多い中で、できるだけ費用(時間)対効果の高いものに時間を割いていきましょう!
IT系専門学校でも使われているオススメの参考書2選
最後に多くの皆さんからオススメの対策本を聞かれることが多いため、私が前職のIT専門学校教員時代に学校指定で使っており、現在は対策講座を実施する際にオススメしているテキストをご紹介します。
CABのテキストはGABと同伴になっているものが多く、ぜひ1冊買って両方トライしてみてください。
テキストは1,500円程度で購入できますので、ぜひ自分への投資だと思って手に取ってみましょう!
最新最強のCAB・GAB超速解法 ’24年版
設問やコツ・解き方について、とてもシンプルにわかりやすく書いてあるので、最短で習得されたい方にオススメです!
また、例題も豊富なので教員が使う参考書としてもオススメしています!
これが本当のCAB・GABだ! 2025年度版
ポップなイラストや会話調で教えてくれるページなどが豊富なため、参考書がしっかりと教えてくれる実感が得られやすいです。
参考書を開いてもなかなか自分だけでは手が進まないタイプの方にはこちらをオススメします。
本記事のまとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
本記事では絶対に対策するべき『IT業界の筆記試験』について、テストの種類や特徴とオススメの対策本をお話しさせていただきました。
改めてですが、ITエンジニアの就活ではCAB試験の対策を行うことをお勧めします。
参考書を手に取って1周だけでも十分効果が出ますので、トライしてみてください!
また、ITエンジニアの就活ではCABも大切ですが、エントリーシートや面接の質問で「なぜあなたがSE職になりたいのか?」という質問が必ずと言ってよいほど問われます。
企業に採用したいと思ってもらえるような職種の志望理由は、こちらの記事に自動作成ツールがありますので、あわせてご活用ください↓