【就活メールの書き方・送り方】これで迷わない!ビジネス表現10選
こんにちは!
採用コンサルタントとして企業の面接設計や、大学で就活講師として活動する”採用者たてがみ”です。
本記事では意外とみなさんが知らない『就活メールで使えるビジネス表現』についてお話していきます。
さて、就活をしていると必ず企業の方とメールをしなくてはならなくなります。
ただ、このような悩みを持ったことはありませんか?
・丁寧に書いてるつもりだけど、正しい敬語表現が使われているのか不安
・メールを書く度に日本語について調べるのが面倒だ
私も仕事柄、たくさんの学生からメールをもらいますが、どんなにしっかりされている方でも意外と稚拙な表現が目立ちますね
そこで今回は前もって知っておくべきビジネスメールの表現について解説していきます!
大学の先生との連絡や、これからの社会人生活でも必要になりますので、ぜひ普段ご自身が書いているメールと比較して、活用してください!
また、別の記事にて「就活で多用する企業へのメールのテンプレート5選」も記載しておりますので、面倒だからテンプレをコピペしたい!という方は下記の記事をご覧ください↓
尊敬語・謙譲語・丁寧語についておさらいしましょう!
国語の授業のような内容になってしまいますが、まずは社会人としての正しい文章表現を知るために尊敬語・謙譲語・丁寧語についておさらいしましょう。
尊敬語
<対象>
会社の上司、取引先、大学の先生などの目上の方
<代表的な尊敬語>
言う → おっしゃる
行く・来る → いらっしゃる
見る → ご覧になる
尊敬語は相手に対する敬意を表すときに使う言葉で、自分をへりくだるのではなく、相手の動作や状態に対して使います。尊敬語は相手が主体となる言い方であることを覚えておいてください。
謙譲語
<対象>
自分
<代表的な尊敬語>
言う → 申す、申し上げる
行く・来る → うかがう、参る
見る → 拝見する
謙譲語は目上の人に対し、自分がへりくだって言う時に使用する言葉です。尊敬語とは反対に自分の動作や状態に対して、謙遜の意をもってへりくだる言い方になります。
丁寧語
丁寧語とは、丁寧な表現を用いて敬意をあらわる表現であり、簡単に説明すると語尾を「です・ます・ございます」調に変えることです。
ちなみに「お時間・御来社」など名詞に接頭語として「お・ご」をつけて表現することを美化語と言います。美化語と丁寧語の違いは、丁寧語は相手に敬意をあわらす言葉ですが、美化語は相手がいなくても使うことができることです。
「提出物を送信したいとき」に必要なメール表現(パートⅠ)
それでは就活上で必ず使うといっても過言ではないビジネス表現10選について、実例を用いて紹介していきます。
まずは就活中にありがちな履歴書や卒業見込み証明書などの「提出物を送信したいとき」にまつわる、下記のメールをご覧ください。
●件名
〇〇の提出につきまして(〇〇大学 名前)
●本文
□□株式会社
△△様 or 新卒採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学の〇〇(名前)です。
表題の件について、連絡させていただきました。
下記〇点について、送付させていただきましたので、
ご査収いただけますと幸いです。
・〇〇証明書
・履歴書
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
———————————
(署名は割愛します)
———————————
お世話になっております
意味の近い別表現 = こんにちは。
ビジネスメールで頻繁に使われる挨拶の定型句です。私も1日何度もメールで使いますし、9割以上のメールはこの一言から始まると言えます。
表題の件
意味の近い別表現 = メール件名
“表題”とはタイトルを指すため、このメールの趣旨を伝えることになります。つまり「この件についてメールしました」という表現になります。
同じ読み方で“標題”という言葉があり、どちらを使っても大して問題はありませんが、“表題”が文書全体のタイトルを表す言葉に比べて、“標題”は文書内の章ごとなどのタイトルを表す言葉となるので、“表題”を使うほうが望ましいです。
ご査収のほど/ご査収いただけますと
意味の近い別表現 = 内容(中身)を確認して、受け取ってください。
“査”は「調査」という言葉にも用いられるように、調べる・検査するといった意味があり、”収”は言葉の通り「おさめる」という意味があります。
そのため書類などを送付する際に「この書類をちゃんと受け取った上で、中身を読んでくださいね」といった意味があります。
使い方としては、「ご査収のほど、よろしくお願いいたします」といった表現もよく使います。
~いただけますと幸いです
意味の近い別表現 = お願いします
メールでは“お願いします”というニュアンスの意味が多様されますが、改行する度に毎回“よろしくお願いいたします”を連発することは見栄え的にも望ましくないため、このように言い換えられることが多いです。意味としては、相手への依頼やお願いの念を込めるときに使われます。
ただし、「やっていただけると私が幸せ(嬉しい)です」というニュアンスであり、相手に任せる表現となるため、必ずやってほしいことには不適切という諸説もありますが、普通の社会人なら仕事として必ず対応してくれますので、問題ありません。
引き続きよろしくお願いいたします
意味の近い別表現 = これからもお願いします
メールの結びの挨拶として使います。「今後ともよろしくお願いいたします」などと言い換えて使っても問題ありません。
「面接希望日程を再調整したいとき」に必要なメール表現(パートⅠ)
次の例も就活ではよくありがちな「面接日の再調整」についてです。
面接候補日を伝えたものの、返事を待っている間に別企業の面接の予定が入ってしまい、候補日を変更しなければならないケースもあります。全体的に謝罪風なメールになりますが、そのような時に使えるビジネスメールをご案内いたします。
●件名
面接候補日程の変更につきまして(〇〇大学 名前)
●本文
□□株式会社
△△様 or 新卒採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学の〇〇(名前)です。
五月雨式の連絡、失礼いたします。
大変恐縮ではございますが、
先ほどメールさせていただいた、貴社との次回面接の候補日について、
以下の通り変更させていただけますでしょうか。
・〇月〇日(〇)△△:△△~△△:△△
・〇月〇日(〇)△△:△△~△△:△△
・〇月〇日(〇)△△:△△~△△:△△
また、上記の日程が難しいようでしたら、
別の候補日をご教示いただけますと幸いです。
お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
———————————
(署名は割愛します)
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五月雨式の連絡、失礼いたします
意味の近い別表現 = 連続のメール、失礼いたします。
相手の返事を待たずに新しいメールを送ることや、本来は一通のメールで済ませるべきところを立て続けにメール送信する場合に使える言葉です。
大変恐縮ではございますが
意味の近い別表現 = 申し訳ございませんが
“恐縮”は「恐れて身が縮むこと」という意味なので、相手に迷惑をかけてしまう場合や、そのような環境でもお願いしたい時などに使える言葉です。「大変申し訳ございません」に比べて正式な謝罪に使う表現ではないため、本当に謝罪が必要な場合には避けましょう。
「大変恐縮ではございますが、よろしくお願いいたします」と締めの言葉として使うケースも多いです。
貴社
意味の近い別表現 = 御社(相手の企業)
相手の企業を表すときに、文章では“貴社”、口語(会話)では“御社”と伝えます。
意外とやりがちなミスですので、注意しましょう。
ご教示いただけますと
意味の近い別表現 = 教えてください
教えてくださいを尊敬語にした際に当然「ご(お)教えてください」とはならず、“ご教示”という言葉になります。
お手数おかけしますが
意味の近い別表現 = すみませんが
“手数”という意味の通り、相手に対して「手間をかけてしまいますが、お願いします」という、お詫びと、実際にご対応いただく感謝を同時に伝えることができる便利な言葉です。
本記事のまとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
本記事では意外とみなさんが知らない、就活メールで使えるビジネス表現について記載させていただきました。
改めてですが、就活で使えるビジネス表現は私生活やこれからの社会人生活でも多用することになります。本記事で紹介したような例を踏まえて、積極的に活用していきましょう!