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たてがみ
人事採用コンサルタント
IT・ビジネス系における就職特化型の専門学校教員から、大手人材コンサルティング企業にジョブチェンジした現役の”新卒採用コンサルタント”

大手上場~ベンチャー企業まで、常時20社程度の人事の方にアドバイスや業務支援を行うほか、都内複数の大学にて就活講座の講師をしています。

人事、面接官、教員、就活生…すべての立場を味わった経験から、就活を裏側から解説して、明日から使える就活ノウハウを記していきます。

【文系からのIT就活】文系出身者がITパスポートを取得すべき理由とおすすめ参考書4選

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こんにちは!

採用コンサルタントとして企業の面接設計や、面接官として活動する”採用者たてがみ”です。

本記事では『文系出身でITエンジニアを目指す方のための、ITパスポートを取得すべき理由と対策』についてお話していきます。

就活生の5人に1人はIT企業へ就職することになった現在(リクルート未来研究所 2022年12月調べ)、みなさんはこのような悩みを持ったことはありませんか?

・文系/未経験からITを目指す上で何をすべきだろうか?
・文系でもITパスポートって取れますか?
・文系でもIT頑張りたい気持ちってどうすれば面接官に伝わるだろう
・ITパスポート持ってると文系IT就活も有利になる?

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たしかに文系のみなさんが就職と共にIT業界に飛び出すのは不安だと思いますし、そもそもどうすれば受かるか気になりますよね?そこでITパスポートが重要なわけです!

目次

文系・非情報系出身者のIT就職事情

ITパスポートの話を始める前に、まずは文系を取り巻くIT就活事情についてお話しできればと思います。

というのも、講師として文系大学生のみなさんとお話をしていると下記のようなやりとりがとても多いです。

ITエンジニアを目指したいんだけど、文系だし何もわからない。大丈夫かな?

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新卒でITエンジニアになる方の大半は文系の方を含むIT未経験の方なのでご安心ください!その証拠を下記に記載していきますね。

就活生の4~5人に1人はIT企業就職

まず、こちらの図をご覧ください。これは2023年卒における就活生の就職先業界分布図になります。

就職プロセス調査(2023年卒)「2022年12月1日時点 内定状況」/ 就職みらい研究所(2022.12.15)

ご覧の通り4~5人に1人はIT企業(情報通信業)に就職する時代になり、その大半はエンジニア職になります。つまり新卒で入社できる企業にはIT企業が溢れているわけです。

しかしながら、大学で情報系を必修で学んでいる学生は理系の中でも情報通信・機械・機電を専攻している本当に一握りの方のみになります。

そのため実情として、IT業界全体として文系の方のような未経験者の採用が多いわけです。

理系に比べて文系のIT就職は不利?

前記のようにIT業界の大半が文系出身者とは納得できても、選考上「不利なのでは?」と不安になるかと思います。

そこで実際に何が不利だと考えられるのか、まとめてみましょう。

採用者から見るIT未経験者への不安点
  • ITは覚えるべき知識も多く、わかりにくいことも多いため、脱落してまうのではないか
  • 実際にプログラミングをやってみると抵抗感が生まれてしまうのではないか

上記の通り、実際には”不利”なのではなく、みなさんに対して面接官が抱く不安を払拭するための根拠が無いだけであり、理系の特に限られた分野では上記を必修で習うため、耐性があると判断できるという構図になっています。

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つまり、文系のみなさんはこちらを払拭するための“知識を学ぶ姿勢”と“IT実技に取り組む姿勢”が見せられれば理系学生との差は大幅に埋められます

IT系企業の面接官から見た“内定が出やすい文系出身者”の特徴

さて、ここで内定が出やすい文系出身者の特徴について解説します。

私も多くのIT企業の人事・面接官の方とお会いし、自身も委託されてIT企業の面接官を務めた経験がありますが、考慮すべきは前記の懸念点への裏返しです。

内定が出やすい文系出身者の特徴
  • 書籍や大学の授業などで、少なからずITの知識を自主的に取り入れている
  • インターネットにある学習ツールや書籍などで、少なからずプログラミング学習を少なからず行っている
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これが実践できていれば面接は半分が合格だと思ってもらって良いです

「え、たったこれだけ?」と思われる方は多いかもしれません。

確かにITエンジニアの素養として、例えばチームワークや課題発見力、論理的思考力なども面接の合否基準に当たることは多いです。

ただし、それらはあくまで皆さんがIT知識をしっかりと取得し、プログラミング力(実技)を身に着けた先で必要になる要素であり、もちろん平等に理系学生も問われます。

IT企業の面接官が最も最初に気に掛けることは『ITの知識や実技能力が乏しいため仕事のイメージがわかず、早期退職してしまうのではないか』です。これらの懸念点に自信を持って「私なら大丈夫!」と根拠を突き付けることが重要なのです。

最後に私がこれまでによく聞いてきた合格者のフィードバッグを提示します。

  • まだまだ未熟ではあるものの、ご自身でプログラミングの書籍を購入&実践されており、実際の業務とのギャップもなく、活躍していただけると判断した
  • 大学にて単位はすでに取得しきっているにも関わらす、IT系科目の選択授業を履修しているほか、IT系の資格勉強を通して学びを深めており、弊社の研修にもすんなり入っていけるイメージが持てた
  • ITパスポートを取得しているため、次のステップとなる基本情報技術者試験への合格も期待できる

ITパスポートが文系のIT就職を圧倒的に有利にする理由

前章で記載の通り、文系のみなさんがIT就活を有利にするためには『ITの知識や実技能力が乏しいため仕事のイメージがわかず、早期退職してしまうのではないか』という採用者の懸念に対して根拠をもって払拭していくことです。

ITパスポートを取得することで、特にIT知識面の習得やITへの積極性に対して、資格という根拠を持ってアピールできるので、ITパスポートを持っているだけで選考上の評価はかなり高まります。

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実際にこれまで何度もITパスポートを持っているという理由が決め手となり面接を通過させたという評価を見てきました…

さらに、大学生の段階でITパスポートを知っている学生は多くありません。また存在を知っていても取得するまでに至っていない・必要性を感じていないケースも多くあります。

実際に面接官として面接現場に出ていると、IT企業を受けにくる約7割以上の学生はITへの学びに一度も触れてきたことのない方であり、当然ITパスポートなどのIT資格も持っておりません。だからこそ、ITパスポートを持っている方の評価は相対的にも上がるのです。

ITパスポートは文系のみなさんも取得しやすい資格となっておりますので、下記をご覧いただき、就活を有利に進めていきましょう!

ITパスポートとは

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。(中略)ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”が身につきます。

【ITパスポート試験】iパスとは(独立行政法人 情報処理推進機構)

上記の通りITパスポートは、情報技術の基礎知識を評価するための資格として知られています。

しかし、下記の出題項目にもあるように、IT社会と言われる昨今では、どのような業種・職種の方にも有用な資格となっております。

ITパスポートで問われる知識

  • コンピュータ、ネットワーク、オフィスソフト、オフィスソフトの基礎知識
  • 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい業務手法(アジャイルなど)の概要
  • 経営戦略、マーケティング、財務、法務といった経営全般の知識
  • プロジェクトマネジメントの知識 など…

ITパスポートが文系出身者にも取得しやすい理由

もちろん人によって感じる難易度は異なりますが、ITパスポートは下記の理由から、文系学生のみなさんにも取得しやすい資格となっています。(2022年の合格率は約54%です)

ITパスポートが取得しやすいと言える理由

  • テストで60%正解できれば合格
  • 実技試験がなく、基本的には暗記でも合格できる
  • 通年を通していつでも受験できる
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シンプルに資格取得のみを目指すのであれば1か月程度の詰め込み学習で取得できます

文系出身者にオススメのITパスポートのオススメ対策本

最後に教材として多くのITパスポート試験の参考書・対策本を読んできた経験から、文系のみなさんにもわかりやすい数冊をご紹介します。

ITパスポートへの関心度に分けて記載しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ITパスポートの取得方法は、まず参考書を2周して大まかな内容を掴むこと。そして対策問題集を用いて実戦形式で解いていくことです。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

まずはITパスポートがどんなものか知りたい!という方にオススメなのは、イラストベースの解説書となっている”キタミ式”です。

ITパスポートがこんなにも主流になる前から「iパスの参考書と言ったらこれでしょ!」と言われる一冊であり、目で見てわかる漫画のような感覚でITの基礎について学んでいけることがポイントです。

もちろん他にも人気の問題集などはありますが、問題に取り組む前にしっかりと内容を理解して進める観点から、最初に読むのに最も適した参考書と言えます。

答えを隠せるしおりも付いているので、暗記にもオススメです。

イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室

知識もしっかり身に着けながら実際の問題も解いていきたい方にオススメなのは、豊富なイラスト解説と頻出問題をまとめた”栢木先生の教室シリーズ”です。

最新の傾向を分析し、広いシラバスの中から出題頻度の高い分野を重点的にまとめてあり、図解や例え話を駆使して理解しやすくなっています。

節ごとに掲載されている本試験問題で応用力もつくことと、各節が短めな構成になっているため、スキマ時間にキリ良く学べるのもオススメポイントのひとつです。

かんたん合格ITパスポート教科書&必須問題

すでにITパスポートを取得する気持ちが固まっており、効率良く合格まで進めたい方にオススメなのは、”かんたん合格シリーズ”です。

IT未経験者でも知っている言葉を使って、試験に出るところだけをピックアップした指南書であり、ピンポイントで重要な知識を身につけられます。

他の参考書と比べて、本書全文の電子版(PDF)とスマホで学べるデジタル単語帳、1回分の模擬試験が付いてくるのが嬉しい特徴でもあります!

いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

短期間でITパスポートを取得したい方にオススメなのは、”いちばんやさしいシリーズ”です。

繰り返し何度も出題されている頻出の過去問や、英語の略語解説やふりがな対応があるなど、まさに短期間で一発合格するための試験対策本と言えます。

参考書と問題集が一緒になっているので、就活中で時間が取れないけどITパスポートを取得したい…!という場合はこの一冊で最短ゴールを目指しましょう!

本記事のまとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

本記事では、文系出身でITエンジニアを目指す方向けに『ITパスポートを取得すべき理由と対策』について、文系におけるIT就活の現状やオススメの対策本をお話しさせていただきました。

改めてですが、未経験(文系)からIT業界を目指すのであれば絶対に取得することをお勧めします。ぜひ紹介した参考書を手に取ってトライしてみてください!

また、IT系の就活ではITパスポートも大切ですが、IT業界特有の適性検査(筆記テスト)もあります。

せっかく資格を取得してもテストに適性検査に通らなければ先の選考に進めません。こちらの記事にIT業界特有の適性検査についても解説がありますので、あわせてご活用ください↓

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