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たてがみ
人事採用コンサルタント
IT・ビジネス系における就職特化型の専門学校教員から、大手人材コンサルティング企業にジョブチェンジした現役の”新卒採用コンサルタント”

大手上場~ベンチャー企業まで、常時20社程度の人事の方にアドバイスや業務支援を行うほか、都内複数の大学にて就活講座の講師をしています。

人事、面接官、教員、就活生…すべての立場を味わった経験から、就活を裏側から解説して、明日から使える就活ノウハウを記していきます。

【例文あり】新卒の一次面接でおすすめの逆質問7選

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こんにちは!

採用コンサルタントとして企業の面接設計や、大学で就活講師として活動する”採用者たてがみ”です。

本記事では『一次面接で効果的な逆質問』についてお話していきます。

さて、一次面接の最後には「何か質問はありますか?」と必ずと言っても良いほど聞かれますよね。

ただ、このような悩みを持ったことはありませんか?

逆質問は本当に必要なの?
具体的には何を聞いたら良いのだろう
アピールにつながる逆質問が知りたい!

たてがみ

実際、私も学生時代悩みました。なんなら正直聞きたいこともない…笑

そこで今回は一次面接における逆質問について、面接設計をしている立場から解説します。

後半にはおすすめ例文を記載しましたので、ぜひご活用ください!

目次

一次面接の逆質問で意識しなければいけない3つの重要ポイント

まず、一次面接について意識すべきことを解説します。

企業の意図や面接官の立場を把握していないと、印象の良い逆質問を考えることは難しいですからね。

さて、さっそく本題ですが、一次面接の逆質問で意識しなければならないことは以下3点になります。

  • 一次面接で逆質問が求められるワケを理解しましょう
  • 面接官の立場を理解しましょう
  • 逆質問もアピールであることを忘れないようにしましょう

一次面接で逆質問が求められる理由

就活ノウハウ本やサイトでは多くの理由が語られますが、あまり難しく考えなくて良いです。

実際に私が多くの企業人事のみなさんと仕事をする中で、彼らが考えていることは下記2つになります。

  • 純粋にみなさんの懸念点を解消したい
  • みなさんの志望度を把握しておくため

懸念点の解消するため

シンプルに「みなさんの懸念点を解消したい」からです。

これは言わずもがなですが、逆質問はみなさんから気になることを聞いてもらうための機会だからですね。

個別説明会でもないかぎり、1次面接は企業とみなさんが初めて”お互いを認識しあって話せる”機会になります。

人事としては、説明会という大多数が相手での限られた時間の中では、企業としての完璧なアピールや一人ひとりの疑問には答えられないと感じています。

そのため、ここで一人ひとりの懸念点を確実に解消し、この先の選考も心地よく受けていただきたいと考えているのです。

志望度を把握しておくため

次に「みなさんの志望度を把握しておくため」です。

私も面接官をする立場ですが、みなさんの志望度が図れるのは、実は逆質問が一番手っ取り早いのではないかと感じています。

なぜなら、みなさんに「弊社への志望度はいかがでしょうか?」と聞いても、だいたいは「第一志望(群)です!」か「志望度はかなり高いですが、まだ他の企業さんと迷っています!」と返ってくるから。

正直に、私を含めてその言葉を真に受けている面接官は少ないと思います。(そうでもないとメンタルが保てません。笑)

ここで、私がこれまで聞いてきた一次面接の逆質問における、面接官のフィードバックをいくつかご紹介します。

〇〇くんは、会社と全く関係ないことを少ししか聞いてくれなかったけど、本当に当社に入りたいと思っているんですかね?

△△さんは、たくさん質問してくれたけど、どこにでも聞けるような質問の使いまわしみたいだったから、当社の面接準備には時間を使ってなさそうですね。(つまり志望度は低いってことですね)

□□さんは、私たちのお客様のことまで考えた質問だったから、本当に当社に入りたいって気持ちが伝わったよ!質問数も多かったしね!

いかがでしょうか? みなさんが面接官だったら、きっと同じようなことを思うはずです。

そのため、本当に入りたい企業こそ、しっかりとした逆質問を準備しなくてはなりませんね!

面接官の立場を理解しましょう

次に、面接官の立場や役割を理解しましょう。戦いを制するには相手を知ることが大切です。

前記を読んでいただいて、良質な質問をたくさんしよう!と思ってくださった方も多いかもしれませんが、その中にも限度や聞くべきことは変わってきます。

なぜなら1次面接官も答えられる範囲があるから。そして1次面接官なりの採用(合格)規準を持っているからであり、簡潔に言うと以下の通りです。

  • 1次面接官の担当者は”人事”であることが大半である。(ただし、全体の面接が2回しかないケースでは現場長も参加する傾向が多い)
  • 1次面接における大抵の採用基準は「社内でしっかりとコミュニケーションが取れる人なのか」・「企業の風土に合っているのか」・「最低限の業務への理解度・関心を持っているか」

つまり、イチ人事が基礎的なコミュニケーションや社風との相性、基本的なレベルで業務へ関心を持っているのかを確認しているのです。

そのため、あまりにも具体的な業務内容や会社の将来像などは人事も把握していないケースがあり、聞かれても困ることがあります。

(みなさんが話題を膨らまそうと思って考えた逆質問も不発に終わってしまうことも……)

一方で人事は”人のこと”をつかさどる仕事のため、ボーナス(査定)にまつわる人の評価や研修設計、働く環境作りなどを手掛けています。

つまりは、”社内でどのような人が評価されているのか”・”どのような研修で人を育てているのか”・”社風”などについてはプロフェッショナルなわけです。こういったことに関連付けた質問ができると話が膨らみます。

また、基本的なコミュニケーション力などが採用基準になることも多いため、積極的な質問が必要だということは言うまでもありませんね。

逆質問もアピールであることを忘れないようにしましょう

最後に、逆質問もアピールであることを忘れないようにしましょう。面接内はすべてがアピールチャンスだと思ってください!

意外と力を抜きがちな逆質問ですが、逆質問は面接の最後に行われるため、みなさんが思っている以上に面接官の印象に残りやすいです。

面接官も普通の人間です。みなさんが学校の授業で冒頭で聞いた話より、最後の方に聞いた話の方が印象深いのは当然ですよね。

そして1次面接であれば、だいたい面接直後に合否決定を行いますので、最後どのように面接が終わったのかで全体的な印象が変わることもよくあります。そのため、逆質問で聞く内容も、聞く姿勢もしっかり用意して面接に臨みましょう。

「自分が聞きたいことを聞く場面」というより、「自分をアピールする場面」と考えて準備することがベストです。

一次面接でおすすめの逆質問7選!

それではここまでの話を踏まえて、一次面接でするべき、おすすめの逆質問についてご紹介します。

ちなみにこちらは私が考えたものというより、これまで多くの人事の方とお仕事をしてきた中で”評価が高かった逆質問”をポイントと共にまとめてみましたので、ぜひご活用ください。

高い評価をいただけるような社員を目指したいのですが、現在活躍されている方の特徴を教えていただけませんか?

<アピールできる要素>

  • 仕事やキャリアに対して前向きなイメージを与えることができる

<入手できる情報>

  • 活躍してる人物像が自分と合っているのか判断することができる

活躍されている方の特徴については、私もよく逆質問で聞きますが、大切なことは「自分のビジョンとしても御社で活躍したい!」という気持ちをアピールすることです。なぜ高い評価を得たいかなども合わせて考えておけると、会話が膨らみます。

また、活躍されている方の特徴が明らかに自身と異なるようであれば、選考を辞退することで、次回以降の選考にかかる時間を削減することもできます。

競合他社と比較した際の御社の強みは◯◯だと感じておりますが、お客様にはどのような点を評価されているのでしょうか?

<アピールできる要素>

  • 企業研究していることがアピールできるため、志望度の高さを伝えることできる

<入手できる情報>

  • 類似企業や競合他社と比較した際の優位点を知ることができる

しっかり企業研究をしていることがアピールできるだけでなく、競合他社との比較をすることで、同じような企業もしっかりと見ており、就活軸に一貫性があることがアピールできます。

また、今後の選考で志望動機を深堀りされた際に「1次面接で伺ったのですが、他社に比べて御社の〇〇な部分が良いと思い志望しております」などの話すネタになるのも利点です。

ただし、自分なりに他社との差別化を考えてから面接に臨まなければなりません!

ジョブローテーションや昇格については、どのような基準をもとに判断されるのでしょうか?

<アピールできる要素>

  • 未来のキャリアについて考えている姿勢を見せることで、長く勤めるイメージを与えることができる

<入手できる情報>

  • 類似企業や競合他社と比較した際の優位点を知ることができる
  • この先の面接での志望動機のネタにできる

就職後3年未満で退職する新入社員が3割以上いると言われる現代で、”長く続けてくれるか”というポイントはかなり重要な選考要素です。

そのため入社後の長いキャリアに対して前向きなイメージを与えることはとても重要ですし、自身が思い描くキャリアとの相違がないかを確認することもできます。

ただし、専門職(エンジニア)などの場合はそもそもジョブローテーションなどが無いことも多いため、聞き方に注意しましょう。

〇〇職で早く活躍するにあたって、身に着けておくべき資格や、前もって学んでおくべきことはございますか?

<アピールできる要素>

  • いち早く即戦力になってくれそうなイメージを与えることができる
  • 勉強熱心なイメージを与えることができる

<入手できる情報>

  • 入社後にどのような勉強をすれば良いのか、あらかじめ知っておくことができる

こちらはITエンジニアなどの専門職の方には、ぜひ聞いていただきたい質問の1つです。この質問で得た内容を実践してみることで入社後のギャップを埋めることもできます。

また、働くということ=勉強し続けることでもあるので、面接官に与える印象もとても良いです。

大抵の場合は「学生時代はアルバイトや旅行など、学生らしい活動してください。勉強は入社後で大丈夫です」と返事があるかもしれませんが、その前向きな意思を伝えることに意味があります。

〇〇職の1日の仕事の流れや、日々心掛けていることを教えていただいてもよろしいでしょうか?

<アピールできる要素>

  • 日々の業務に対して理解し、入社後も違和感なく前向きに働いてくれそうなイメージを与えることができる

<入手できる情報>

  • 日々の業務や気を付けることを、あらかじめ知っておくことができる

早期離職の原因の多くに「思っていた仕事内容と違った」、「思っていたより仕事がきつく、ついていけなくなった」という事象があります。

例を挙げると、食品メーカーは食卓に笑顔を届けるというホスピタリティに満ちたビジョンがある一方で、外回りの多いハードな営業でもあります。そこにギャップを感じて入社1~2年目で辞めてしまう方も多いです。

そこで、しっかりと日々の業務内容や注意点を理解した上で入社したい姿勢を見せることができれば高評価ですし、自身の思い描く日々の仕事とのギャップに気づくことができます。

みなさんが社会に出て何かを成すことはとても素晴らしいことですが、それが日々の業務の積み重ねであることを忘れてはいけません。

御社の仕事におけるやりがいを〇〇ではないかと感じていますが、実際に現場の方が得られている達成感について教えていただけませんか?

<アピールできる要素>

  • 仕事のやりがいやゴールをイメージしており、小さな達成感を積み重ねて仕事に取り組んでくれそうなイメージを与えることができる

<入手できる情報>

  • 仕事のやりがいや達成感について、認識することができる

働き続ける上で大切なことは日々の仕事の積み重ねであり、小さなやりがいや達成感を積み重ねていくことでもあります。

そのため、現場の方の日々のやりがいを理解することで仕事の面白さを再認識することもできますし、それに共感することで、日々やりがいを持ってイキイキと働いているあなたのイメージを面接官に与えることができます。

まずは自分で受ける企業の業務における日々のやりがいとは何かをイメージしてみましょう!

最後に貴社への志望度(熱量)を伝えさせていただいても、よろしいでしょうか?

よく学生のみなさんに「逆質問で改めて第一志望だと伝えても良いですか?」と聞かれることがありますが、正直に言うとNOです。

なぜなら下の構図は普通の会話として成り立たないからですね。

面接官「〇〇さん、最後に何か当社に対して質問はございますか?」
あなた「御社が第一志望ですので、よろしくお願いします!」
面接官「あ、はい。そうですか……。(質問を聞いてるんだけどなあ……)」

ただし、志望度について話をして良いかと聞いた上で、伝えるのであれば例外です。なぜなら下記の会話は普通に成り立つからです。

面接官「〇〇さん、最後に何か当社に対して質問はございますか?」
あなた「ありがとうございます。質問とは少し話がズレてしまうので恐縮なのですが、私は貴社への志望度が高く、最後に悔いの残らないように貴社への志望度を伝えさせていただいても、よろしいでしょうか?」
面接官「わかりました。ぜひお願いします」

これには就活ノウハウを語る大人ごとに違った見解があるかと思いますが、私がこれまで関わってきた多くの企業人事たちの中で、このアピールがNGだと言われた方は見たことがありません。当然のことながら志望度が高いと言われて悪い気はしないからです。

もし拒否された場合は、むしろこんなことでさえも拒否してくるような企業に本当に入社したいのか、再検討することをお勧めします。

さて、この逆質問の利点としては、みなさんが面接内で志望度を伝えられなかったと落胆することも無くなりますし、面接の評価がギリギリであった際に最後の一押しがあったおかげで面接が合格となって、内定に結び付いた例をいくつも見てきました。

やらない後悔より、やった後悔。これは面接でも共通して言えることです。

本記事のまとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

本記事では一次面接の逆質問において意識しなければならない重要な3つのポイントと、おすすめの逆質問例について、解説させていただきました。

改めてですが、面接官が逆質問を求めるのは、みなさんの疑問を解消するためだけではありません。むしろ合否をわける判断材料とするために、逆質問を求めているケースが大半です。

そのため、まず企業や日々の業務内容について研究し、アピールに繋がる逆質問をしっかりと準備して、面接に挑むことを忘れないようにしましょう!

ぜひ本記事で紹介したような質問例を参考にしていただき、逆質問を自信をもってアピールできる機会に変えていっていただけると嬉しいです。

また、これ以外にも逆質問でのNG例について、こちらの記事でも紹介しておりますので、合わせてご確認ください↓

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